コラムColumn
- 仙骨さんもいろいろがんばってはりますねー
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- 2013/05/14
- イメージとからだ
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こんにちは、稲田です。
骨盤の機能の大切な働きの一つにエネルギーの変換機能があります。
特に真ん中に位置する仙骨は、アーチ・システムによって体重を吸収し、重みがかかる方向を変えているんですね。
アーチ・システムっていうのは古代ローマの石橋に見られるようなアーチ状の建造物のようなやつです。
アーチの真ん中には必ずキーストーンと呼ばれる要になる石がはめ込まれています。
骨盤帯を構成する仙骨もまさにこのキーストーンに当たるんですよね。
仙骨の形もちょうどくさび形をしているので、アーチ・システムそのものが重みを分散させます。
仙骨は上からは上半身の重みを受け、下からはGround Reaction Force(地面反力)を受けて相当な力を受けてるんです。
まるで会社の中間管理職のように、上からは叩かれ、下からは突き上げられの大変なポジションなんですわ。((>д<))
僕も若い頃に会社組織の治療院で雇われ院長をしていたことがありますが、まぁ〜辛かったっす。゜(T^T)゜。
それはともかく、仙骨は重みがかかると基底部といわれる上部が前に傾いたり後ろに傾いたりするんです。
これをニューテーション、カウンターニューテーションといいますね。
坐骨が広がるときに、骨盤底が横方向に広がるのはわかると思います。
その時に仙骨はニューテーションするので骨盤底の前後も同時に広がります。
仙骨は背骨の一番下に位置する基盤としての役割とともに、ダイナミックに力を吸収しつつ、かかる重みの方向を変えてもいるんです。
どのようにそれが起こるかを明確に理解することは、体幹から脚へのスムーズな力の移行や良い姿勢のための重要なカギになりますね。