コラムColumn
- 片脚を上げたときの骨盤と背骨のリズムは?
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- 2013/06/12
- イメージとからだ
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こんにちは、稲田です。
今日も骨盤ネタです。
さて、片方の脚に体重をかけたら、骨盤内でどんな動きが起こるかについて、前々回お話しましたね。
寛骨がアップスリップして、仙骨に斜めの軸ができて体重がかかっている側がニューテーション(うなずき運動)するんでした。
右脚に体重をかけた場合、仙骨には左斜めの回転軸ができます。
仙骨の左上から右下へと走る軸ですね。
逆に、左脚に体重をかけると、右斜めの回転軸が右上から左下に走るんです。
このあたりは、ちょっとむずかしいかもしれないので、歩行のテーマの時にもう少し詳しく書く予定です。^^
じゃあ、右脚に体重をかけた時、背骨はどのように動くのでしょうか?
両脚をついた状態で脚を曲げたら、脊骨はS字カーブがより深くなるようにしなるんでしたね。
片脚立ちの場合は、背骨は体重がかかっている側の脚とは反対のほうに向かって回転します。
このことを体感的に実験してみましょう。
では、おへそに指を置いてください。
体重をかける側の脚と反対の方向に「へそ」を引っ張るようにして、背骨の回転をイメージしてみましょう。
どんな感じですか?
今度は、体重をかける側と同じ方向に「へそ」を引っ張って背骨の回転をイメージしてください。
抵抗を感じるようであれば、あなたの感覚は正しいです。
間違った動きでイメージすると、本来の機能が働かないので抵抗を感じるんですね。
このようにして、仙骨ー寛骨ー背骨の動きは、カウンターローテーションしながら動きのリズムをつくっているんです。
寛骨と背骨は同じ方向に回転し、そのあいだにある仙骨は逆回転しているんですね。
体重移動のときも、片脚上げのときも、歩行のときもすべて同じボーンリズムで動きが作られているんですよ。