コラムColumn
- 背骨の椎間関節の動きをイメージしてみよう
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- 2013/07/04
- イメージとからだ
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こんにちは、稲田です。
椎骨という骨の連なりである背骨では、どのような動きが可能なのでしょうか?
脊椎のしなやかさ、柔軟性に影響を与えるものには何があるでしょう。
椎間関節が持つ方向性、棘突起の大きさ、胸郭を構成する肋骨の硬さ、椎間板の高さ、靭帯、筋肉、腱などによって可動域が決まりますね。
そして脊椎の頚部、胸部、腰部ではそれぞれ主要な動きに違いがあるんですね。
胸椎では棘突起と肋骨による制限があるため、あまり伸展はできません。
腰椎では椎間関節の構造から、回旋と側屈の動きは少ないですね。
それに比べて、頚椎ではたくさんの動きが可能です。
椎間関節は頚椎〜胸椎〜腰椎で関節面の角度がゆるやかに変化していきます。
椎間関節は平面関節なんですが、それぞれの関節面を次のようにたとえることができます。
頚椎はゆるやかな傾斜の屋根、胸椎はAの形の傾斜の急な屋根、腰椎は下からかぶった耳あてでしょうか。
イメージできるでしょうか?
屋根の片側の傾斜が関節面の角度です。
屈曲時には、上の椎骨の下側の関節面は上・前にスライド。
伸展時には、同じく下側の関節面は下・後ろにスライドします。
それぞれの椎骨上下にある椎骨が椎間関節でスライドすることで全体の背骨のしなりを作っているんですね。
この椎間関節の動きを視覚化して動きを体現してみると、背骨の動きが格段に良くなっていることに気づけますよ。