コラムColumn
- どの背骨の形が正しいのでしょうか?
-
- 2013/07/02
- 見立てのスキル
-
こんにちは、稲田です。
背骨はダブルS字にカーブを描いています。
では、どのくらいのカーブが正しい背骨の形といえるのでしょうか?
背骨の基盤にあたるのが仙骨ですね。
仙骨は構造的には背骨の一部ですが、機能面からみると骨盤の一部とみなすこともできます。
骨盤が前に傾いたり、後ろに傾いたりすることで、その上に乗っかっている背骨のカーブが変化するというのはわかりますよね。
立ち上って、尾骨のしっぽを後ろに跳ね上げるように骨盤を前傾させてみましょう。
背骨のカーブはどう変化しましたか?
今度は尾骨のしっぽを股の間に巻き込むように骨盤を後傾してみましょう。
背骨のカーブがかわりましたよね。
このように骨盤の傾き加減によって背骨のカーブはある程度決まってきます。
それって、何度くらいの角度が正しいんですか?って聞かれたことがあるんですが、さぁどうでしょう?
前過ぎず、後ろ過ぎず、いわゆるニュートラルポジションっていわれる正しい角度は何度でしょうか?
そんなのわかりましぇん。(?_?)
カーブの深さは個人差があります。
もっと言えば、人種によっても異なりますね。
黒人などアフリカ系の狩猟民族は骨盤前傾ぎみなので、背骨のカーブも深いです.
私たち東洋人のような農耕民族は彼らより骨盤後傾ぎみで背骨のカーブもより浅くなるようです。
黒人のアスリートのヒップなんかすごいですもんね。
女子陸上短距離のアリソン・フェリックス(アメリカ)と
ベロニカ・キャンベル・ブラウン(ジャマイカ) 強靭でいてしなやかな骨盤と背骨です。
ということは、どの背骨の形が正しいかと言えないことがわかりますね。
大切なことは、直立歩行をする私たち人間にとって唯一正しい背骨のフォームを求めるのではなく、カーブのバランスと弾力性を考慮することだと思います。