コラムColumn
- 肩甲上腕リズムってどんなリズムかしら?
-
- 2013/09/20
- イメージとからだ
-
こんにちは、稲田です。
肩甲上腕リズム、肩の動きのしくみの解説に必ず出てきますよね。
はじめて聞く方のために簡単に説明しときたいのですが、誰か答えられる方はいますか?
はい!腕を上げる時、肩甲骨と上腕骨がリズミカルに動くことだワン。
え〜、ちょっとアバウトすぎるので『プロメテウス解剖学アトラス』から引用させていただきましょう。
腕の外転時、上腕と肩甲骨は2:1の割合で運動する。
例えば、腕が90°外転した時に肩関節では60°の運動が起こり、その後に付随して肩甲骨が30°の運動をする。
この肩甲上腕リズムは、外転時に肩甲骨が自由に運動できることによる。なるほど、シンプルで的を得た解説ですね。
ただ、僕なんかはこのような解説が延々と続くと、睡魔に襲われることがよくあります。f^_^;
この腕を外転する動きをもう少しデフォルメして、わかりやすくできないでしょうか?
肩甲上腕関節を構成している上腕骨頭は、ソケットになる肩甲骨の関節窩に比べると2〜3倍の大きさがあります。
これは喩えていえば、飛行場の滑走路よりも飛行機のほうが大きいことになります。
飛び立つ前に滑走路から滑り落ちてしまいますよね。
肩甲上腕関節も何も起こらなければ、腕を上げると脱臼しちゃいます。
そうならないために、動きの2/3が腕を上げる動作で、残りの1/3が胸郭の上を肩甲骨が回転する動作になっているんですね。
この動きにはもちろん個人差もあるし、肩に何らかの疾患があれば当然変化しますね。
実際の腕を上げる動きには、肩帯の関節のボーンリズムも大きくかかわってきます。