コラムColumn
- 正しいウォーキングについて教えてくださいっ
-
- 2013/09/30
- からだの使い方
-
こんにちは、稲田です。
ある中小企業向けの会報が毎月送られて来ます。
なにげにパラパラと見ていたら、お医者さんによる健康相談記事が載っていました。
今月は運動療法についてで、その中でウォーキングを勧めるお話がでていました。
以下のような感じでした。
質問 正しいウォーキングについて教えてください。
回答 ウォーキングをすると、全身の80%以上の筋を使用すると言われています。
しかしながら、間違ったウォーキング方法を実施すると、全身運動にならなかったり、関節痛などの痛みを生じやすいので、正しいウォーキング法を身につけることが大切です。
なるほど、そうですね。
言わんとされていることはわかります。
間違ったウォーキング方法では、
・全身運動にならない
・関節などを痛めやすい
だから、正しいウォーキング法を身につけてねってことですね。その方法とは、はい、こちらのように書かれています。
①あごをひいて背筋を伸ばす
②大股で歩く
③肘を90度に曲げる
④腕を後ろに大きく振る
⑤踵から着地してつま先で地面を蹴る
⑥膝をしっかり伸ばして腰高に歩く
⑦肩はリラックスして手を軽く握る
以上7つのことを意識して実施することが大切です。
僕も①〜⑦を意識してやってみました。
めっちゃやってる感があります。
なにしろ、腕から首・肩に力は入るし、さらに腕を後ろに大きく振るために余計な力も使います。膝を伸ばして、踵から着地しつま先で蹴るために、下半身もかなりがんばって力んでしまいます。
そこから、相反するように肩をリラックスさせて手を軽く握るのは、かなり難しい。
この文章の指示どおりに、本当に正しく行おうとするのは、中高年の方が主な読者と思われる会報の記事としてはちょっと無理があると思いますよ。
それに、これらの言葉による指示は、すべて外側から体の動きを正そうとする試みになっています。
唯一「腰で歩くイメージで」と言われても、実際どれだけの人がそのイメージを理解して実践できるか疑問ですよね。
本来の身体のデザインがどのように作られていて、どのように動けば無理なく自然に本来の機能を働かせられるか。
そこにフォーカスして歩く、ウォーキングを楽しむというのが、感じてわかる的なウォーキングのとらえ方です。
もっとも、がんばって背筋を伸ばし、腕を思い切り振って大股で歩けば、全身運動にはなりますけどね。
それなりの病院のドクターが監修して、理学療法士さんが執筆され、運動不足はいけないよと運動療法を啓蒙しようとされているのはいいことです。
でも、正しいウォーキング法って言っちゃうと、ちょっと違うかな。
ウォーキングを使ったエクササイズ法と言ったほうがいいかもしれません。
でないとウォーキング教室の先生から怒られちゃいますよー。(・ω・)/
これが正しいウォーキング法なのじゃ〜