コラムColumn
- 世界ふしぎ発見!肩甲骨の旅
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- 2013/09/04
- イメージとからだ
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こんにちは、稲田です。
僕の治療院では、最初に問診票というものを書いていただいてます。
もっとも辛い症状は何か、などを記入してもらうんですね。
そうすると、たまに「健康骨のあたりが痛い。」と書かれる方がいらっしゃいます。
そう、「けんこうこつ」という名称と部位はなんとなく知っているけれど、健康な骨だと思われてたんですねー。((>д<))
正しくは肩甲骨、肩にある甲羅のような骨ですね。
英名ではshoulder bladeまたはラテン語読でscapula(スカプラ)といいます。
地面を掘るシャベルのようなものをスカプラといったそうで、それに似ているので命名されたそうです。
実際に他の哺乳類の肩甲骨なんかはシャベルとして使われていたようです。
ヒトの肩甲骨のもともとの由来は肺魚やシーラカンスなんかの胸びれを支える骨から来ています。
そして、陸上にあがった両生類や爬虫類も腕の位置が腹側についていますね。
哺乳類は爬虫類とは別系統の進化をたどったと考えられています。
平原で生きることに適応した馬のような四足動物と、樹上生活に適応した霊長類では、肩甲骨の位置も違っていきました。
腕が頭の上で自由に動かせるために、肩甲骨が背中の方に移動していったんです。
誰かの背中の左右にある肩甲骨をじーっと眺めていると、何かに似ていると思いませんか?
ヒントー地球規模で考えてみてください。(なんのこっちゃ)
右の肩甲骨
アフリカ大陸と南アメリカ大陸の国々を巡りながら、
肩甲骨を探検するというのも一興ですよ。(^〜^)からだ道場の指導では、このようなイメジェリーというものを活用して、身体のしくみを楽しく理解できるツールがたくさんあります。
そして、物を投げたりする時の腕の振りは、この肩甲骨の動きの自由度が大きく影響しますね。
先日10勝目をマークした阪神タイガースの高校生ルーキー藤浪晋太郎投手。
セ・リーグでは、あの江夏豊以来の快挙だそうですよ。