コラムColumn
- 関節内の動きは車のタイヤの動きに例えるといいね
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- 2013/10/01
- イメージとからだ
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こんにちは、稲田です。
アースロキネマティック—関節内の動き—には大きく3つの運動があります。
一つはスピン
二つはロール
そして三つ目はスライドという動きです。
これは、フランクリンメソッドで教えられている特徴的な言い方ですよ。
一つずつ見ていきましょう。
a.スピンは雪道で車のタイヤが、キュルキュルと空回りしているような運動です。
凹側の関節の接触するところが移動しないで、スピンする凸側の骨の接触する部位だけが回転と共に動きます。
b.ロールは晴天の中、舗装路を快適に運行している車のタイヤの動きです。
まさにタイヤが転がっているという状態ですね。
c.スライドは冬の氷結した路面で、ブレーキをかけるとタイヤがロックして滑るような動きです。
イラストでは肩関節を例にして車のタイヤの動きと対応させて説明していますね。
肩甲上腕関節でみてみると、腕を上に上げる時には、肩甲骨の関節窩に対して上腕骨の骨頭部分が上にロールし、さらに下にスライドし、そしてスピンしているんですね。
実際にはこれら3つの動きは同時進行しながら起こっています。
ボーンリズムを解剖学的にイメージする時に、関節内の動きを知っていると身体の感じ方がスムーズに行えます。
この関節面の動きをイメージする時に、スピン・ロール・スライドという3つの動きのイメジェリーを行うと、機能の向上と動きのしくみを学ぶことを同時に行えるんです。