コラムColumn
- 大腿脛骨関節の秘密ってなんだろ?
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- 2013/10/07
- イメージとからだ
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こんにちは、稲田です。
今日は、膝関節を構成する大腿骨顆をよくみてみましょう。
ダブルジョイントになっていますね。
つまり大腿脛骨関節と言われているのは、実は中で2つの関節面をもっているんです。
裏からみるとよくわかるのですが、ちょうど2つの車輪のようですね。
この車輪が脛骨の上の平らな台地のような部分(脛骨高平部)をころころと転がるんですが、あららちょっと道が短か過ぎやしませんか?車輪を1回転させただけで、この台地の上から落っこちてしまいます。
実は、大腿骨顆が脛骨に対して、ロール—スライド—スピンというボーンリズムをつくることで、ちょうどうまく関節内に収まりながら車輪が動けるんです。
大腿骨顆を横からみると、顆軸という回転するための横軸があります。
でも軸運動は、機械的に同じ場所を反復回転するわけではありません。
骨をよく観察すると、エボリュートと呼ばれるカーブを描いた巻付き線が続いています。(この図ではよくわかりませんが。f^_^;
中心があってそこから螺旋状に模様が描かれています。
これはフィボナッチスパイナルといわれるもので、貝殻やひまわりの種なんかにも見受けられます。
この螺旋の回転によって微妙に接触点が変化するので、同じ場所ばかりに負担がかかり消耗するのを防ぐ働きをしてくれています。
自然界の英知ってすごいですねー。