コラムColumn
- 膝のお皿はオポンポってゆーんですね
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- 2013/10/15
- イメージとからだ
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こんにちは、稲田です。
膝の関節はどこですか、って聞いたときに、たいていの方が指さすところが膝のお皿です。
実はここは膝蓋骨のあるところで、英語ではPatella(パテラ)といいます。
ラテン語でお皿を意味するのは日本語も同じですね。
方言的には、「ひざぼし」「ひざぼうず」と言ったり、長野県の一部では「オポンポ」とか「オンボサマ」とかいうそうです。
「オポンポ」、なんかいーなこれ。(*^.^*)
さて、膝のお皿は大腿骨だけに連結していて、膝蓋大腿関節をつくっています。
お皿の形は、正面からみると栗を逆さにしたような形で、動きも欲しいけど安定性も必要というちょうどいい形になっています。
膝蓋骨の裏側には2つの凹面があり、これが大腿骨の凸面と組み合わさって上下に滑走するようにできています。
この溝を外れないように滑ることが大切で、ちょうどクロスカントリーのスキー選手がスキー板でできた轍をなぞるように滑る必要があるんですね。
膝蓋骨の主な機能は、膝の前面を保護することもありますが、大腿四頭筋の力をより増大させるためのモーメントアームを増すことにあります。
では、動きをみてみましょう。
膝を曲げたとき、溝に沿ってお皿が下がります。
膝を伸ばすと、今度は上に上がります。
イメジェリーを加えて、脚を曲げる時にお皿重くなり、伸ばした時にお皿が軽くなるとイメージして膝の曲げ伸ばしをしてみましょう。
脚を曲げる時、大腿骨と脛骨はカウンターローテーションしますね。
膝蓋骨は靭帯を通じて、大腿骨にも脛骨にもつながっています。
なので、脚を曲げるとお皿の上部は大腿骨に引っぱられて外側へ、下部は脛骨に導かれて内側を向きます。
そのために、直線的ではなく、ゆるい弧を描いてお皿は上下しますよ。
このような、ボーンリズムのイメージで脚の曲げ伸ばし、膝の屈伸を何度かしたあと、部屋の中を歩いてみましょう。
いつもの膝の感じと何か違いは感じられたでしょうか?