コラムColumn
- 支えられている場所とぶら下がっている場所があるんだ
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- 2013/12/10
- からだのしくみ
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こんにちは、稲田です。
今日は、姿勢を考える題材として重力との関わりを考えてみたいと思います。
僕たち人間の体は、「立つ」ということ関していうと、重力に対して3つの作用によって体を維持していますよね。
一つは、下から支えるということ
二つは、上からぶら下がるということ
三つめは、横からはさむということ
ですね。
一つめと二つめについて、ちょっと探求してみましょうか。
体の中で支えている所はどこでしょうか?
逆に支えられている場所はどこかと考えてもいいですが。
はい、そうですね、「足」です。
足が体全体を支えていますね。
踵と母趾球と小趾球を結んだ三角形の面で支えています。
そして、前後・左右でどのくらいの割合で荷重がかかっているかで、重心の位置が変わってきます。
次に支えているのが、股関節をつくっている大腿骨頭ですね。
股関節は姿勢を考える上で大切なところです。
鼡径部でしわが寄るところで屈曲すると、大腿骨頭で骨盤が休んでいられます。
ちょっと古いけど、ビートたけしのやってたギャグで「コマネチ」ってありましたね。(*^▽^*)
コマネチ、すごかったなぁー
これが、しわの寄らない状態で屈曲すると、尾骨が前にしまわれてしまう状態になるので、骨盤が支えられなくなってしまいます。
最後に支えているのは、背骨の一番上の第一頚椎(環椎)ですね。
環椎の上に頭が乗っかって支えられています。
もう少し厳密にいうと、環椎の上関節面の上に、後頭骨の後頭顆が乗っかっているわけです。
そして、耳のすぐ下にある、後頭骨の乳様突起をむすんだ線上で、小さく振り子のような動きをしているんですね。
さて、じゃあ今度はぶら下がっている場所はどこでしょう?
顎、ですか?
そうですね、顎もぶら下がってますよね。
もっと姿勢に関係するところでは?
わてら木の枝にぶら下がってまんにゃけど、肩とちゃいまんの?
そのとおり!
「肩」ですね。
では、息を吸って肩を持ち上げ、吐きながら肩を脱力してみましょう。
これだけでも、肩がぶら下がってる感がわかるかと思います。