コラムColumn
- 首と頭の境目はどこにある?
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- 2013/08/09
- からだのしくみ
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こんにちは、稲田です。
首と頭の境目ってどこかわかりますか?
だいたい耳の下あたり、ですよね。
じゃあ、頭が背骨に付いているのはどこでしょうか?
ご自分の指で触ってみてください。
どうですか、触れました?
実は直接には触れないんですよね。o(^-^)o
でも簡単な見つけ方はありますので、それをお教えしましょう。
まず、耳の後ろにある堅く盛り上がった骨を見つけます。
これが後頭骨の乳様突起(にゅうようとっき)ですね。
ちょうど女性のお乳の様な形をしていて、指を下に滑らせると先端の突起が触れます。
左右の突起のやや前・下のポイントに触れ、左右を結ぶ想像上の線を引きます。
この線上に頭が乗っかっているんですね。
思ったよりも体の中心にありますね。
頭骸骨を真下から見た図です。
真ん中の黒っぽい穴が大後頭孔、左右の白いブーメランみたいなのが後頭窩ですね。
背骨の第一頚椎、つまり環椎の上に乗った頭骸骨は、後頭骨で関節をつくり、環椎後頭関節と呼ばれます。
この関節上で頭が屈曲したり伸展したりするんですが、わかりやすくいうと、「うん、うん」とうなづく動きをするんですね。
ちょうど背骨の上で頭がシーソーしているようなイメージです。
環椎後頭関節の動きがなめらかに自由に動けることは、首だけじゃなく全身の機能にも影響を及ぼす大切なところです。
この部分の動きの欠如は、後頭下筋膜や小脳テントなどの緊張を引き起こしてしまうからです。
治療的にも大切なポイントになります。