コラムColumn
- 骨盤底を視覚化できると効果的ですよ
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- 2014/01/21
- イメージとからだ
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こんにちは
身体のしくみ伝道師の稲田です。骨盤底を鍛えるエクササイズってよく耳にしますね。
特に女性にとって、産後の骨盤のコンディションを整えたり、尿漏れ・失禁などの改善予防にも注目されるところです。
実は、それ以外にも呼吸で大切な横隔膜の拮抗筋として働き、呼吸の調整の補助をしますね。
また、体の各部分が協調して働けるよう、動きのきっかけを作ったり、姿勢やバランスの維持のためにも働いています。
腰や背中に問題を抱えているなら、骨盤底の機能異常があるのかも知れません。
体の軸、中心感覚、重力に対応し、グラウンディング感を感じるためにも、骨盤底は重要ですね。
進化の側面から見れば、骨盤底はヒトが直立になることで形成されました。
四足動物なら、胸とお腹が体の底になりますよね。
四足動物の脊柱は、凸のアーチになっていて、内臓はこのアーチにぶら下げられています。
ヒトの場合は、それが90度向きを変えたため、内臓の重さが腹壁ではなく骨盤にかかるようになったんですね。
それでは、中身が底を抜けそうになるので、後ろに伸びていた尻尾が内側を向き、短くなって底を閉じるような形になりました。
そして、尻尾を動かしていた筋肉も強くなり、結合組織が分厚く強化されたんですね。
具体的に骨盤底を底から見てみると、たくさんの筋肉が重なりあって形づくられていますね。
たとえば、坐骨海綿体筋・深会陰横筋・恥骨腸骨筋とか。
こんなの全部の名前を覚える必要ないし、覚えてもそれぞれを個別に認識できないし、ましてや筋別に触ることもできませんよね。
逆に触ったら、捕まります。(・ω・)/ ←どアホ
ここはひとつ、イメージを使いましょう。
大きく2つの筋肉群があるとイメージするんです。
ひとつは、扇(おうぎ)を開いたイメージ。
もうひとつは、三角形のイメージです。
扇からみてみましょう。
この筋はもともとは尻尾の筋肉で、結合組織とあわせて、「骨盤隔膜」と呼ばれます。
扇の軸が尾骨に当たり、そこから梨状筋までの範囲を開いたり閉じたりするイメージです。
尾骨筋や肛門挙筋がこれに当たりますね。
今度は三角形を探してみましょう。
前方の恥骨と坐骨に囲まれた部分がちょうどハンガーのような形をしていませんか?
この部位の筋と結合組織を「尿生殖隔膜」と呼びます。
これら2つの筋群をイメージし、明確に視覚化できると、より効果的な骨盤底エクササイズができるようになります。
エクササイズに関してはまた次の機会に書きますね。
おたく、最近尿漏れどうどす?
骨盤底きたえたらよろしおすえ〜