コラムColumn
- できないことができるようになるための4ステップとは?
-
- 2014/02/15
- からだの使い方
-
こんにちは、稲田です。
自分の身体と向きあう機会として、和太鼓の稽古をしています。
月に2回教室に通って指導してもらっているんですが、自分で気づいていない動きの癖って結構あるんですよね。
特に音楽系の場合は、リズムの拍のとり方が大事なんですが、曲によっては機械的に正しくリズムを刻むだけではのっぺりするんです。
そこで、左手の打ち方を意識的に強調したり、流れるように刻んだり、少しためをつくったり、強弱をつけたりして表現するんですね。
先生の模範を聞いて、振りを見て、まねをするんですが、それだけでは同じような音が出せません。
出来ていると思っていて、自分では気づいていない所があって、指摘してもらい、初めて意識化できるものですね。
できないことができるようになるステップとして、【学習の4段階】というのがあります。
①無知の無能→②意識の無能→③意識の有能→④無意識の有能、ってやつですね。
つまり、
①できていないことに気づいていない。(だからできない)
↓
②できていないことに気づく。(知っているだけでできない)
↓
③意識すると出来るようになる。(正しい方法を意識すればできる)
↓
④意識しなくても出来るようになる。(考えなくても自然にできる)この積み重ねが稽古の醍醐味であり、上達への唯一の道ですね。
日常生活の立ち座り、歩くなどの動作にしても、まずどのようなしくみで起こっているかを知ることから始まります。
でも、知るだけでは、そのように動けるようにはなりませんね。
今度は正しいデザインや動きを意識して動かし、身体で感じることが大切です。
この時にボーンリズムやイメジェリーを使うととても有効なんです。
そうやって、意識化してうごけるようになったら、最終的には意識しなくても動けるようになりたいですね。
体感することでの経験によって、その記憶は脳にインプットされますが、あくまでまだ短期記憶の段階です。
そこで、この短期記憶された感覚を、長期記憶つまり「習慣」になるまで落とし込むためには、どうしても一定の期間が必要になるんです。
脳科学的には、同じ情報を毎日インプットすると、3週間で長期記憶に保管されると言われていますよ。
ダイエットなどの生存本能に関わることは3ヵ月かかると言われています。
なので、覚えた身体の動きのしくみを是非日常で使ってください。
3週間続ければその動きが習慣化されますよ。(個人差あり)
逆に、覚えたことを何も意識せずにいたら、変化は起こりませんね。
いつもの慣れ親しんだ自分がそこにいるだけです。
どちらを選択するか、それは誰でもない、あなたの責任ですね。