コラムColumn
- 身体の取扱い説明書はどこにあるの?
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- 2015/12/03
- からだのしくみ
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正しくからだのしくみを知ること、なぜ現代に生きる僕たちには必要なんでしょうか?
それは、
正しくからだのしくみを使えていないから!
あっ、だめですか?
「哲学とは何か?それは哲学することだ。」みたいな話になってますね。
たとえば、電化製品を買えば必ず取扱い説明書がついてますよね。
でも僕らはおぎゃーと生まれた時に、一緒に身体の取扱い説明書がついてくるわけじゃありません。
もうすでにDNAの中に本来埋め込まれているもんです。
ところが、高度な文明社会の中で育つうちに、本来の身体の正しい使い方を忘れて、勝手な使い方を仕出す様になるんですね。
同じように脳やこころの使い方も、本来の機能を発揮できないままの使い方でいますしね。
このことは、健康という側面からみても、無視できないところです。
正しく身体のしくみを使えていないことが、さまざまな疾病を生む要因のひとつになっている気がしてるんですよ。
僕が日常の臨床で扱っている痛みの症状もそうだし、呼吸器系や循環器系の内科疾患などもそうでしょう。
ここで言っている身体のしくみとは、大きく3つのことを指しています。
- しなやかで自由にうごける関節と適度な弾力のある筋肉のしくみ
- 横隔膜が最大限まで働く深い呼吸のしくみ
- 滞りなく循環する血液の流れるしくみ
この3つのしくみが正しく使われていれば、特殊なケースを除いてほぼ健康に過ごせます。
えっ、なぜそう言い切れるのかって?
それはね、本来そのように創られているからですよ。
だって、40億年前に生命が地球に誕生して以来、連綿と命の連鎖があったわけです。
400万年前にはアウストラロピテクスが始めて直立二足歩行をしたといわれ、現在のホモサピエンスへとつながってるんですよ。
身体のしくみ=命の設計がそういう風になってるんですから、そうなんですよ。
だから、僕らが学ぶべき事は、正しい身体のしくみを知り、正しい身体の使い方に立ち返ることだけです。
そして、本来のからだのしくみを使うことを邪魔する要因を知ることですね。
さてそこでですが、
正しいからだのしくみを使いこなせるようになることもありです。
これまでの慣れ親しんだ癖の使い方でいくこともありです。
どちらを選択することもできますね。
選択するのは一体だれでしょうか?
身体さんでしょうか、それともこころさんでしょうか?
自分という存在は身体とこころの統合されたものですが、この2つをつなぐものがあります。
何でしょう?
それは・・・
EC
ちがうよ。
石
ノーノー!
意志ですね。
意思ではなく意志です。
自分の意志が正しい身体の使い方をしようと望むことが、まず大切です。
そして、次に本来の正しいからだのしくみを知ることです。
知れば、今度は正しく使いこなせるよう習慣化すること。
そうすると、元々DNAに書いてあったことを思い出すことができるようになるのです。
みんなーちゃんと使いこなしてるかぁ〜
うい〜っす!