コラムColumn
- 心身の状態を変える秘訣ーその③
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- 2014/05/25
- からだとこころ
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前回は、ステート(心身の状態)を変える方法の一つとして
【身体の使い方】を少し紹介しましたね。呼吸に意識を向けたり、タッピングやシェーキングで
ブレイクしたりといった簡単な方法がありました。それから、おすすめが、自分の理想とする人あこがれの人になりきってみること。
その人だったらどう振る舞うだろうかとイメージし、
ロールプレイングするという方法でした。今日は、もう一つの【言葉の使い方】を変えるということを探求してみましょう。
セルフイメージって言葉を聞いたことがあるでしょうか。
自分自身に対してどんなイメージを抱いているかですね。
ある研究によると、人は一日に2万回くらい内部対話といわれるセルフトークを行っているそうです。
自分の中に、もう一人もしくは複数の住人がいて、彼らと無意識で対話しているんですね。
たとえば、大勢の人前ではじめて発表をすると状況があったとしましょう。
どきどきしますね。
心の中で声が聞こえてきます。
「うまくしゃべれなかったらどうしよう。」
「話を聞いてもらえなかったら嫌だな」
「みんなに注目されると怖いな」
「失敗したら笑われないかな」
「自分なんかがまだ発表するレベルじゃないしな」
「誰かに批判されないだろうか」
もう、めちゃめちゃネガティブ系のセルフトークが聞こえてきませんか?
一般的に多くの方がポジティブよりも
ネガティブなセルフトークをもつ傾向にあります。当然、こんなネガティブな感情だと、身体も緊張するし、声もうわずってしまいます。
頭の中が真っ白ですから、良いパフォーマンスなんて発揮できなくなりますね。
わ〜ん、じゃあこんなときはどうすりゃいいのさ。
も〜いや!からだも真っ白やし
そうです、こんなときこそ言葉の使い方を変えてみましょう。自分に対してこんな【問いかけ】をしてみるんです。
「ここでみんなの前でしゃべることで、役に立てることは何だろう?」
「こんな機会はめったにないんだからチャンスかもしれないな」
「この機会は誰のためにあるの?自分よりも誰かのためにしゃべるんじゃないの?」
「うまくしゃべるのが目的なの?自分は何を伝えたいの?」
こんな風に、ポジティブな質問を自分にしてみることで、心身の状態(ステート)が変化していきます。
今まで自分に向かっていたいた矢印(ベクトル)が聴衆の方向に矢印が向かうようになると、感情も身体の感覚にも変化が起こるんですよ。
自分自身へのセルフトークを意識的に変えることで、一瞬で状態が変わるのが不思議です。
相手にベクトルが向かうような、しっくりくる言葉がけをあなたも探してみてくださいね。