コラムColumn
- 呼吸をらせんの動きでイメージしてみれば
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- 2015/05/26
- からだの使い方
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前回の呼吸のしくみがテーマのからだ道場でいただいた感想をご紹介しますね。
ピラティスのメソッドのみで動かしていた身体が、からだ道場でのエクササイズを知ることで解放されました。
ピラティスも呼吸を大事にしますので、呼吸で動きを引き出していきたいです。
ピラティスインストラクター
感想ありがとうございました。
今回は、「よい呼吸のしくみとは何か?」について体感を通してに学んでいきました。
その中でいくつかエクササイズも紹介しています。
呼吸にアプローチするエクササイズは、横隔膜・胸郭・肺にそれぞれ働きかけるやり方がいくつもあります。
自分の身体さえあればできるものもあれば、伸縮性のあるバンドを利用して行う方法もあります。
そうやって、しっかりと呼吸に関わる部位がよく動くようになると楽に深く大きく呼吸ができるようになります。
で、ここからは、そのようにしてより良い呼吸ができるようになったとして、もう1つ意識しておくといいかなというお話です。
一般的に、呼吸の吸うと吐くの切り換えは
吸う⇔吐く
のような卓球でピンポン玉をラリーで打ち合うようなイメージがあるんじゃないでしょうか。
つまり、吸った後で吸気が行き着いたところで一旦停止し、今度は逆方向に吐いた呼気が戻ってくるような感じ。
これはこれで、間違いではないです。
ただ、別のイメージをもつと、単なる呼吸と思っていた動作が、より深い意味を帯びてくるんですね。
宗教的な行法、たとえばヨガの呼吸法や、武術の呼吸法にはそのような「よりよい呼吸」という次元を超えた意味も含まれているように思います。
今回紹介したエクササイズでも、鼻から吸って鼻から吐くときの息を、らせんの動きをイメージして出入りさせるやり方があります。
また、僕が個人的に好きなやり方は、メビウスの輪をイメージして呼吸するという方法です。これは、先ほどの直線的な呼吸のイメージではなく、非線形、つまり始めと終わりがないエンドレスにつながっているというイメージで呼吸することです。
頭の中にメビウスの輪を思い浮かべてもいいし、身体の前で両手で8の字を書くように手振りをつけてもいいでしょう。
振りをつける時は、最初は小さな動きで、だんだんと大きな動きで、さらに身体全体で8の字の輪を描くようにしながら呼吸します。
そうすると、意識のあり方というか、階層というか、その段階が上がる感覚が得られます。
もともと、呼吸を整えることは自律神経に働きかけて落ち着かせることができることは実験的にもわかっています。
そこからさらに踏み込んで、僕らが日常で感じるさまざまな情緒・感情を統合して穏やかな状態に統合してくれるという感覚が得られやすいです。
これは体感を通して得た感覚なので、理屈でどうのというより試してみるのが一番ですね。
何故メビウスの輪やらせんという動きが、ヒトの身体のパーツの形態や動きに合致しているのか?
そのひとつの答えとして最近こんなことがわかってきました。
太陽も公転している、しかもらせんを描きながら
Life is vortex,not just rotation
命は「らせん」であり、ただの回転ではない
なんか、いいフレーズです。
こんな映像を見ながらイメージをふくらますと、自分の身体と地球や宇宙とがつながっている感覚になりませんか?
いやー、びっくりでしゅねー
太陽自身もらせんを描きながら秒速217キロで銀河系の中心を公転してるらしいでしゅ
一体誰が調べたのかにゃ〜