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内的イメジェリーを使ったエクササイズで体を探求しよう!
  • 2013/07/29
  • からだの使い方

こんにちは、稲田です。

からだ道場でお伝えしている身体のしくみの学びは、特定のエクササイズを繰り返し練習することではありません。

また、症状を治すことを目的とするものでもありません。

「イメジェリー」というツールを用いて、自分のからだの意識を目覚めさせること、からだに眠っている本来の自然な動きを再発見することなんです。

内的イメジェリーを使ったエクササイズで体を探求しよう!

「イメジェリー」を使ったエクササイズは、動きを伴うものも多く、身体の状態を変化させより良くすることが可能です。

そのため、治療やリハビリの現場でも「イメジェリー」のテクニックを使うことで、痛みの軽減や機能回復の短縮などの効果も期待できるんですね。

イメジェリーのエクササイズで重要なことは、集中した状態で自分の身体に注意を向けることです。

そして、イメジェリーを使う前と後で、変化が生まれたかどうかを比較するということがとても大事なんですね。

20世紀初頭にメイベル・ドットという人がイデオキネシス(観念解剖学)を創始し、イメージを使ったエクササイズを通して姿勢や動きの改善に用いました。

実際、彼女は事故で全身麻痺の状態になってしまったにもかかわらず、イメージの力を使ったエクササイズに取り組み、事故前よりも自由な身体を取り戻したそうです。

エリック・フランクリンは、このメイベル・ドットのイデオキネシスをさらに発展させました。

エリック・フランクリンの著書『首のリラックス 肩の解放』の日本語版のイントロダクションに次のような記述があります。

本書の主な目的は、ここで紹介するさまざまなエクササイズや実験を通じて、あなたが自身の身体との対話をはじめることにある。

身体と対話していくと、身体の緊張はわるいものだと決めつけずに、緊張やこわばりは身体からのメッセージであり、学びの機会でもあると思えるようになるだろう。

・・・エクササイズは教師自身の主観的な経験に基づいて教えられ、生徒は自然に自己修正システムを自分のものにしていく。

・・・これには、自分に責任を持とうとする意志、加えて好奇心、想像力、身体を探求することへの興味が必要である。

身体は自ら癒えることができるが、そのためには適切な後押しが必要だということを覚えていてほしい。

首や肩の緊張を解き、リラックスするためにまず最初にできることは、首や肩に対してポジティブで魅力的なイメージやとらえ方をたくさんできるようになることです。

痛みや緊張は生体力学的なことが原因だけでなく、思考のパターンや感情的なことにも原因があるからです。

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