コラムColumn
- 命を輝かせる言葉を使いたいね!
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- 2015/11/10
- コラム
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口ぐせや日常的に使う言葉が、自分のこころに影響を与える。
そう言われて、「うん、わかる」という方もいれば、「ふーん」という感じでよくわかんないという方もいるでしょう。
実際はこころだけじゃなく、身体の生理反応としても影響をうけていますね。
たとえば、ストレスホルモンの分泌の多い少ないが、言葉の使い方ひとつで変化しますよ。
何かしたときに、「あー失敗した!」という言葉を発すると、アドレナリンやコルチゾールといったストレスを感じさせるホルモンの分泌が多くなります。
同じ状況であっても、「あーいい勉強になった!」という言葉にすると、快楽物質であるエンドルフィンや幸せホルモンと呼ばれるドーパミンなんかが増えやすいですね。
つまり、失敗したはネガティブ言葉、勉強になったはポジティブ言葉。
同じ状況を経験しても、真逆に言い変えることで、身体の生理反応も変化するわけです。
身体の生理反応が気持ちよいほうに向かえば、当然こころも気分よくなりますよね。
治療院の臨床現場では、よく患者さんに言葉の使い方についてお話したりします。
先日も、慢性の腰痛を抱えている40代の女性で、パートで配達のお仕事をされている方とこんな会話をしていました。
この方、職場の環境が劣悪ながら、改善してと言えずにがまんしているそう。
お休みも自分が休むと困る、と会社から言われ、休ませてほしいと言えない性格だそうです。
心理的に母親との関係に影響されていることなどをカウンセリングのようにお話をしながら施術をしてると、
なんとなく腑に落ちるような感じを得たそうです。
帰り際に、
「先生、身体だけじゃなく気持ちまで楽にしていただき、ほんとすいません。」
すいません?
すいません、って言葉おかしいですよね。
なんで謝るの?っていうことですよ。
慢性的に痛みの症状を持っている方に多い口ぐせとして、この「すいません」という言い方多いですよ。
もう無意識に使ってますね。
これね、自己否定の意味あいの言い方ですよ。
だから、この方にはこう言いました。
「Hさん、感謝してくれてるんだったら、ありがとう、ですよね。」
「悪いことしたのなら、ごめんなさい。」
「すいません、は店員さんを呼ぶ時くらいにしましょうねー。」
そういったら、笑顔で「はい、ありがとうございました。」と言って帰られました。(*^▽^*)
言葉とは、よく言霊(ことだま)といって言葉に魂が宿るから大事なんだよーっていいますね。
でもほんとのところは、言葉そのものじゃなくて、言葉を発する前の意識の在り方があって、その意識の振動のことを言霊というんですね。
なので、厳密に言えば、意識の状態が身体やこころに影響するといったほうが近いのかも知れません。
このあたりの話しは興味深いのですが、またの機会に。
話しを戻しますが、じゃあなんでもポジティブな言葉を発してりゃいいのかっていうと、極端な意味づけはしないほうがいいですね。
階段にけつまずいて膝を打った痛みを、神さまが私を罰するために与えてくれた神の愛なんだーって。
そう考えるのは勝手ですが、たぶん、ただの不注意でしょう。(・ω・)/
それから、さっきの「すいません」ってまた言っちゃったー、って言ってしまった自分を責めないように。
あとから、ありがとうと言い直せばいいんですから。
終わりよければすべてよしです。
自分の使う言葉は大切です。
本当に自分の命から出た言葉か、そうじゃない言葉(表面的な言葉)かは全く違いますもんね。
自分の発する言葉が命を輝かせる言葉なのか。
その言葉によって、自分の命の輝きが引き出せるか。
ぜひ、研究してみてくださいね。(^O^)/
にゃんはん、わてのエサ食べたんおたくでっしゃろ!
す、すんまへん。つい無意識にくちに。
(すいませんの、正しい使い方だにゃ^^)