コラム

Column

イチロー42歳 人体の動きを理解してプレーする
  • 2016/03/28
  • からだの使い方

いつだったか忘れましたが、報道ステーションで米国大リーグのイチロー選手と元日本ハムファイターズの稲葉さんとのトーク特集が組まれてましたね。

イチロー選手、もう42歳なんですよね。

しかも現役でやってます、すごいですね。

その中でイチローが語っていたことが、さすがというか、だからこれだけ歳を重ねてもやっていけるんだと納得できる話をしてました。

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解っていても出来ないことってある

バッティングを例にだして、こんなことを言ってました。

バッティングでは投手に胸を見せてはいけない。

胸を見せてしまったら負けなんです。

つまり、身体が開いてしまうとダメなんですね。

そんなことは、みんなわかっている。

でも出来ない。

バットは最短距離で出せ、というへんな指導がまかり通っていて、そうすると手から動ごいてしまうそうです。

それじゃだめ、手は最後なんです。

腰が回転するから、手が勝手についてくる。

もっと言えば、脚から連動して手が最後についていくんですよね。

そのためには、「骨盤の動き」「肩甲骨の動き」がとっても大事です。

だから、自分のクセは分かっておいたほうがいいし、人体の動きを理解してプレーする必要があるんだと力説していました。

目に見える部分にしか目がいかない指導が多い

これもイチローの言葉を抜粋すると、

肩に力が入っている選手を見て、「肩の力を抜いてリラックスして!」という言葉がけってやりがちですよね。

肩だけ力を抜こうとしても無理なんです。

イチローの感覚では、膝の力を抜くと、肩の力も自然と抜けると言ってました。

確かにそのとおりですね。

もちろん、人によって感覚は違うので、イチローのいう膝じゃないところのほうが緩むかもしれませんが。

いずれにせよ、身体の連動のしくみを非常によく理解しているなぁと思いました。

トレーニングで身体を大きくすることについて

話しが筋トレについてに及んだとき、がぜんイチロー節がさく裂してきました。

稲葉さんが筋トレについてイチローに聞くと、

そんなのは全然ダメ!

と一刀両断でした。

野生のトラやライオンはウエイトトレーニングなんてしないでしょ。

筋肉は大きくできても、腱や関節は鍛えられないでしょ。


イチロー


よけいな負荷がかかってケガもしやすいし、プレーそのもののパフォーマンスも落ちると言い切ってました。

実は、オリックス時代に、イチローも6〜7年熱心にウエイトトレーニングで身体を大きくする取り組みをしていたそうです。

それなのに、開幕当初はいつも調子が悪い。

シーズン初めはバットスイングのスピードが落ちて、それが悪影響していたことに気づいたそうです。

夏になって、いい感じに身体が痩せてくると、スイングスピードが上がって調子を取り戻していたようなのです。

つまり、

人も持って生まれたバランスを崩したらダメなんです。

本来のバランスに戻ってくると調子が上がってきたんですね。

遠回りすることってすごく大事!

今は情報がありすぎて、知識偏重の傾向にありますね。

稲葉さんがそのことに触れ、それでも知識を得ることで最短で目標を達成できる可能性もあるんじゃないですか?と問いかけるんですね。

それに対して、イチローはひとこと、


無理だと思います

100歩譲って、失敗しないで目標にたどり着けたとして、全くのミスなしでそこにたどり着いたとして(着けないんだけどね)


深みは出ないですよ!


OH!ICHIRO〜 FANTASTICK!!

僕も、無駄なことって結局無駄じゃない、っていう考え方は好きなんですよね。

今やってることが無駄だと思ってやってるわけじゃないけど、後から思うとすごく無駄なことしてたなーってね。

遠回りすることが一番の近道だと信じてやっています。

イチロー選手、いいこと言ってません?

身体への深い洞察と実践からつかんだ確信が彼のプレーを通して表現されてますよね。

なんかイチロー選手って、案外おちゃめでかわいいとこもあるし、すごく親しみを感じた次第です。

野球にあまり触れたことのない方も、何かヒントになるものがあるかも知れませんね。

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あ〜、むだなことしてもうてたがな〜

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