コラムColumn
- 足の機能を説明するモデルのひとつがトラス構造です
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- 2013/10/30
- イメージとからだ
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こんにちは、稲田です。
足の機能を説明するために、いくつかのモデルを提示することができます。
その中の、力の吸収であったり、推進のためのてことしての働きを説明するモデルを紹介しましょう。
足は力を吸収し、リバウンドとして次の動きのためにエネルギーを貯めることができるというのはわかりますね。
てこの働きというのは、いわゆる土踏まずのアーチによってつま先立ちになった時に踵が前に動かされることをいいます。
これらの機能のモデルになるのがトラス構造(三角構造)と呼ばれる構造力学モデルです。
このトラスは、身近なところでも結構使われていますね。
たとえば、鉄道の橋。
京都の宇治川に架かる近鉄の橋です。
東京タワーなんかも巨大なトラス構造ですね。
これに対して、橋として一枚の板を渡しただけの単純梁だと、強度が弱いですね。また、四角い枠を重ねたラーメン構造もトラスに比べて強度が弱いです。
な、なに見てんのよ〜
動きをみてみましょう。
脚を曲げると、足が横に広がり足底腱膜が伸び、脚を伸ばすと足底腱膜が縮まります。
つま先立ちになると、このトラス構造をもつアーチは高くなり、弓の弦を引くように伸びて踵をつま先のほうに前へ押しやるんですね。
体重を下に戻すと、弦がゆるんで踵が後ろに戻るように動きます。
つま先立ちをしながら、「踵がつま先のほうへ動く」と思ってみましょう。
今度は、体重を戻しながら「踵が元にもどる」と思ってみます。
さて、何か新しい発見はありましたか?