コラムColumn
- 足の動きを蝶つがいと考えればよくわかりますよ
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- 2013/11/19
- イメージとからだ
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こんにちは、稲田です。
蝶番(ちょうつがい)って聞いたことありますよね。
開き戸の部品として使われる建具です。
もともとの意味は、その形が蝶々のつがいに見立てられたものらしいです。
解剖学用語としても、肘は蝶番(ちょうばん)関節といわれていますね。
距骨下関節は一軸性の関節ではないので、蝶番関節とは分類されませんが、下腿と足をつなぐ蝶つがいになぞらえることができます。
これって、下肢のボーンリズムを考える上で
めちゃんこ重要なイメジェリーになるんですよ。(・ω・)/足首までをレッグ(脚)、そこからつま先までをフット(足)といいます。
レッグとフットは距骨下関節の蝶番でつながっています。
ここで、垂直方向に向いていたベクトルが水平方向に向きを変えるんです。
90度方向転換するので、ボーンリズム、カウンターローテーションの動きがわからなくなる人が多いんですよ。
骨盤のボーンリズムと足のボーンリズムが最も複雑に感じられるのは、特徴的なデザインによるところが大きいですね。
さて、矢状面でおこるフットの回旋は、蝶番を通じて下腿に伝えられ、垂直軸でおこる下肢の回旋の動きに変換されます。
あれっ、ちょっとむずかしい言い回しかな?
フットが「回内」—外反・外転・背屈の傾向にあると、脚全体を内旋させ、寛骨は前に回転し、座骨は外に開きます。
フットが「回外」—内反・内転・底屈の傾向にあると、脚全体を外旋させ、寛骨は後ろに回転し、座骨は内に閉じてきます。
もし、片方のフットが回内し、もう片方のフットが回外しているとしたらどうなるでしょう?
左右の寛骨がねじれて、それにつれて背骨もねじれ、肩や首にも影響が出ますね。
実際、腰痛や肩コリの原因が足のねじれや機能障害だった、というケースはちょくちょく見かけられます。
だ・か・ら「足」って大事なんですよ〜っ!
正しいボーンリズムを理解して、バランスよく足の動きを導けば、ヒトだけが手に入れた直立二足歩行がいかによく計算されているか、ほんとに驚きます。