コラム

Column

骨盤と自律神経と猫のポーズ
  • 2014/06/17
  • からだのしくみ

こんにちは、稲田です。

自律神経って聞いたことありますよね。

交感神経と副交感神経がシーソーのようにバランスをとりながら体の調節を無意識でしてくれています。

血管の収縮や目の瞳孔の開き、立毛筋や心臓の拍動など、自分の意志に関わらずにちゃんと働いてくれるしくみがあるんですね。

その中で、唯一「呼吸」だけが自分の意志で関われるって知ってました?

じゃあ、大きく鼻から息を吸って〜、そしてゆっくりと口から吐いていきましょう。

今、自分の意識を使って深呼吸しましたね。

でも、別のことをしたり考えたりしていても、呼吸がストップすることはありません。

交感神経という興奮タイプの神経が強くはたらくと、呼吸は浅く、早くなります。

逆に、副交感神経という鎮静タイプの神経がはたらくと、呼吸は深く、ゆったりとなります。

自律神経が支配しているしくみの中で、呼吸は身体の姿勢とも密接に関係しているんですよ。


ちょっと実験してみましょう。

●骨盤を前に傾けて腰がやや反り気味の姿勢になりますね。

この時、胸も広がって息が吸いやすい状態になります。

[check]吸う息>吐く息 

なんとなく活動的になりませんか?前向きな気持ちにもなってきます。

●今度は、骨盤を後ろに傾けて腰が丸くなる姿勢をとってみましょう。

猫背気味で、胸が圧迫されて息を吸いにくいですね。

[check]吸う息<吐く息

消極的になって、やる気がでてきませんよね。


このように骨盤の傾きひとつでも、呼吸のしかたに変化が起こり、気分の面でもずい分変化するのがおわかりでしょうか?

骨盤前傾では、気持ちも前のめりになりがちで、交感神経が優位になりやすいです。

その状態がずっと続くと、便秘や不眠・いらいら・生理不順などの症状がでやすくなってきます。

逆に骨盤後傾では、気持ちも後ろ向きになり、副交感神経が優位になりやすいですね。

副交感神経が優位だとリラックスできていいじゃん、と思うかもしれませんが、過ぎると低血圧・低体温・アレルギーや気力の減退が起こってきます。

どちらも過ぎると良くないってことですね。

自律神経はプラスに振れたりマイナスに振れたりしながらちょうどいいバランスを保ってくれているんです。

骨盤の傾きもどっちがいい悪いではなくて、どちらにもしなやかに動けるってことが大事なんです。

1日1回以上、目いっぱい骨盤を動かしましょうね!(^O^)

昔はやったフラフープでもいいし、ヨガでよくやる猫のポーズも簡単でいいですね。


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猫のポーズ!一応ぼくちゃんもネコ科なもんでね

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