コラムColumn
- 身体の歪みと痛みの関係を考えてみる③
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- 2015/02/09
- 見立てのスキル
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こんにちは、稲田です。
1896年アテネで行われた第1回オリンピックのトラック競技では、右回りだったそうです。
トラック競技の結果は、多くの選手が脚がもつれたり、転倒したりが続出しました。
理由はよくわからないまま、第2回目以降は左回りに変更されて、それ以後トラック競技は左回りが定着することとなったそうです。
この事実からわかることは、どうやら人体は右回りの動きが苦手なクセがありそうだということです。
前回、身体の歪みと痛みについての考察を書きましたが
もともと、人体には歪みを引き起こすような力が働いていて、全くの前後左右均等のシンメトリーにはできていないんですね。
そんな人間がいたら逆に気持ち悪いですね。(^_^;)
ロボットかアンドロイドの世界です。
さて、元々身体は歪む傾向にあるのなら、
エクササイズすることはは無駄な努力なのか?
という問いかけを猫ちゃんから投げかけられました。結論を先にいうと
現代文明社会に生きる僕らにとって、
エクササイズは必要です。
野生動物や原始に近い生活で暮らす民族には必要ないですが。僕らは
いつもひんぱんによくやっている事がうまくなっていきます。
毎日やることで、どんどん強化され、楽にできるようになります。
背中を丸めてスマホをいじる姿勢を毎日続けていると、その姿勢が楽にできるようになります。
横隔膜をあまり動かさずに、浅い呼吸をするのがだんだん上手になっていきます。
何事も起きなければ、とりあえず楽ちんですから。
しかし、人生は長いようで短い。
また、短いようで長くもある。
今その背中を丸めた姿勢が楽であっても、長い人生の中で楽が苦しみに変わる瞬間が訪れるかもしれないですね。
その時になって、
「しまったー、もう少し自分の姿勢に意識を向けていれば良かったのに〜」
って、地団駄踏んでもあとの祭りですね。
ありときりぎりすのお話を持ち出すまでもなく、残念な結果が待っているだけかもしれません。
だから
いい姿勢、つまり
バランスのとれた適度な緊張をもったゆるんだ姿勢が楽ちんだと感じれるようエクササイズは必要なんですね。
ここで言ってるエクササイズとは、日常生活をより快適に、効率よく過ごせるためのエクササイズのことです。
腹筋を割ったり、セクシーな胸板やレッグラインをつくるためのエクササイズではないですよ。
そんなのが好きな人はどうぞご自由に(・ω・)/
バランスのとれた姿勢は、動くためにも効率がいいですが、不用意な痛みをつくりにくい身体でもあります。
おれたち、こうやって遊んでるだけでエクササイズになるんだにゃ
く、くるしぃー。首締めはやめて