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腓骨の動きをたとえてみたらこうなりました
  • 2013/11/15
  • イメージとからだ

こんにちは、稲田です。

腓骨は下腿にある二つの骨の外側にあり、膝蓋骨尖に触れて外へとたどると腓骨の近位端(体幹に近いほう)の腓骨頭が触れます。

そこからずーと下まで腓骨をたどっていくと、くるぶしの外側(外果)に触れますね。

腓骨はここで足の距骨とつながっています。

ただし、実際に足へ負荷がかかるのは脛骨がその役を担っていて、腓骨は調整のための舵とりをしているんですね。

もしも、腓骨に負荷がかかり過ぎると、足首の関節をロックしてしまうので、その下の距骨下関節に余計な負担がかかってしまいます。

腓骨の動きを見てみましょう。

足首を背屈させると、距骨の関節面の前が後ろより広いので、腓骨が横に開きます。

さらにわずかに上に動きますね。

これは、距骨の外側の関節面のドームが内側よりも少し高くなっているためです。

もう一つは、関節の外側面がバルコニーのように外がわに張り出ているためですね。

腓骨の動きをたとえてみたらこうなりました


そして、さらにさらに、わずかに内旋の動きも起こります。

これには靭帯が関与していますよ。

前距腓靭帯と踵腓靭帯が腓骨の内と外に付着していて、腓骨の内旋—外旋に関わります。

腓骨の動きをたとえてみたらこうなりました


近位端の腓骨頭を見てみると、腓骨が上に押し上げられますね。

そのままだと脛骨高平部の下端にぶつかるので、後ろに逃れるように移動します。

足首を底屈させると、こんどは腓骨はわずかに外旋し、下にさがり、内に閉じていきます。

この一連の腓骨の動きは、ちょうど蒸気機関車の車輪にある外側クランクのようですね。

腓骨の動きをたとえてみたらこうなりました


もう一度まとめると、

背屈すると、外果が横に押され—上にあがって—わずかに内旋、腓骨頭は上にあがって—後ろ滑る

底屈すると、外果が内に閉じて—下にさがって—わずかに外旋、腓骨頭は下にさがって—前に滑る

ですね。

ぜひ実際にイメージしてやってみてくださいね。

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