コラムColumn
- 人体の動きの断面って?
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- 2014/04/08
- 解剖学の基礎
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こんにちは、稲田です。
身体の動きを特定するために、人体を3つの軸と面で座標をつくると理解しやすいですね。
体を左右に分けるのが矢状面です。
刀で頭のてっぺんから胴体までを真っ二つに両断されるときの面ですね。
これをわかりやすくいうと、車輪の面と呼びます。
この車輪に沿って、屈曲—伸展という動きが起こりますね。
次に体を前後に分けるのが前額面(冠状面)です。
頭蓋骨の冠状縫合に平行する面で、この面で切られると顔がお面のように残りますね。
この面をドアの面と呼ぶこともできます。
このドアの面に沿って、内転—外転という動きが起こりますね。
最後に、体を上下に分けるのが水平面です。
ウエスト部分で胴体をバッサリですね。
MRIやCTスキャンで輪切りにされる面です。
この面はテーブルの面と呼ぶこともできます。
この面に沿って、左右の回旋の動きが起こりますね。
骨や筋肉の動きを考える上で、この3つの面のどの座標軸に位置するかがわかれば、作用が定義しやすいので便利です。
骨盤を例にすると、車輪の面で起こるのが前傾—後傾。
ドアの面で起こるのがスリップアップ—スリップダウン。
テーブルの面で起こるのが右回旋—左回旋ですね。
今日は動きの断面についてでした。