コラムColumn
- 身体の歪みと痛みの関係を考えてみる①
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- 2015/01/28
- 見立てのスキル
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痛みの原因は何なのか?
日々、クライアントさんと接していると気づくんですが、痛みの原因が知りたい!っていう方って結構いますね。
その根底には、病院で検査しても原因がわからない。
だから・・・めっちゃ不安。
病院で、骨が神経に触れていて痛いんじゃないかと言われ治療を受けるが変化なし。
だから・・・なんか不安。
接骨院やマッサージ師さんに、痛いのは背骨が歪んでいるからじゃないかなーって言われ、整体を受けたけど変わらず。
だから・・・やっぱ不安。
痛みの原因がわからないから、何で痛いのか診断つかないから不安になるんですよね。
なるほど、つまりそれはストレスですな。気の問題です。
なんて言われることもあるでしょう?
現代の医療はどんどん高度化し、デジタル化して、今までわからなかったことも精密検査で明らかにできるようになってきましたね。
それでも、痛みに関しては、その85%が
ようわからんわ(+_+)
という状態だそうです。これは、日本を代表する痛み治療の権威である医学博士がおっしゃってることなんですね。
で、とどのつまりはこういうことではないでしょうか?
痛みの原因は一つではない。
そう考えたほうが自然だし、一つの病理理論・治療理論に固執して悩む必要もなくなりますね。
「こんだけ治療してんのに、何で治らへんねーん(。>0<。)」ってね。
炎症があっても痛いし、関節の動きが悪くなっても痛いし、筋肉の短縮状態が起きても痛いし、ストレスによっても痛いし。
結局は、クライアントさんの身体やこころの声をどうキャッチするか(つまり見立て)にかかってるんじゃないでしょうか?
たとえば、身体の歪みと痛みについて考えてみましょうか。身体が歪むのは何ででしょう?
その人の日常の姿勢の悪さや脚を組んだりする癖(くせ)とかがありますね。
そうすると身体が歪んでくる。
なんとなく納得しそうですね。
じゃあ、「身体が歪んでいるから痛いのだ」と言っちゃうとちょっと違うんですよね。
猫背であってもどこも痛くない人はいっぱいいる。
お腹を突き出した立ち方をしていても腰が痛くない人はいっぱいいる。
というか、
その歪んだ姿勢を取っていることが、その人にとって楽ちんなんですよね。
病院で検査してもらったら、腰椎がすり減ってますよとか、軽いヘルニアがありますよなどと脅かされますが、そのことと痛みの症状がイコールではないんです。
歪んだ姿勢を取り続けた結果、そうなっちゃったというだけ。
痛みがあるかどうかはまた別の話。
でも、できるなら、骨をすり減らしたり、椎間板がぷちゅっと出てこない状態で楽ちんな姿勢でいたいですよね。
歪んだ身体も楽ちん、自然に整った身体も楽ちん
ただ、もしかしたら、歪んだ身体での楽ちんは、いつの日か楽ちんじゃなくなるかも知れませんね。
あなたならどっちの楽ちんを選びたいですか?
この話のテーマは次回に続きますよ。('-^*)/
吾輩にとっちゃ、この体勢がいっちゃん楽ちんなんだにゃ〜