コラムColumn
- 身体もこころもバランスが大事
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- 2015/08/01
- からだとこころ
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こんにちは、稲田です。
身体の使い方には、人それぞれクセってありますよね。
無意識にそうしてしまうのがクセ
ボクシングなんかでは、相手がパンチを出してくるときに一瞬、腕が挙がるなどのクセがあると、熟練の相手には見抜かれてしまいます。
だから、ノーモーションで繰り出せるパンチだと相手が予測できないので、ヒットしやすいんですね。
また、日常生活の中だと、歩き出すときは必ず右足から出すとか、脚を組む時は必ず左脚を上に組むとかも無意識のクセですね。
人前で話をするときなどの緊張する場面では、髪の毛を触ったり、耳を触ったりするというのも「しぐさ」のクセですね。
それと同じように、人には誰でもこころのクセがあるものです。
ある状況にたいして、どのように受け止めるのかというのも、ひとそれぞれのこころのクセによってかわってきます。
たとえば、
ある会社で営業職で、AくんとBくんという同期の社員がいたとします。
二人は上司に呼ばれて、「おまえらー、いったいいつになったら仕事覚えるんやー!しっかりせんかい!」と言われたとしましょう。
Aくんは、「よし、これからもっと勉強して上司の期待に応えられるようがんばるぞ〜!」と受け取りました。
その後、Aくんはめきめき頭角をあらわし、社内の営業ナンバーワンにまでなりました。
一方Bくんは、「また怒られてしまった。俺ってホントにだめな人間だな。」と落ち込んでしまいました。
その後、彼はうつ状態になりとうとう会社を辞めてしまいました。
どこに心を向けているか
今のは、僕が勝手につくったストーリーですが、同じ環境、同じものごとに接しても、その人がどこに心を向けているかで人生そのものにまで影響していくかも知れません。
それじゃ、Aくんみたいに感じるのが正しくて、Bくんのような感じ方は良くないのか、というとそうでもありません。
大切なことは心のバランスを整えることなんです。
身体の動きもバランスが大事なようにね。
そのためには、まず、なかなか自覚しにくい自分のこころのクセに気づくことが最初の一歩になりますね。
こころのクセって一体なんだろう
もともと持って生まれた気質というのがありますね。
「この子のガンコさは、おじいちゃんそっくり!」
なんてことを親から言われたことはないですか?
僕はあります。(;^_^
これはある種の遺伝的な気質ですから、しかたない面もありますがそんな傾向があるんだなと気づくことに意味があります。
また、幼少時の親のしつけや、親や近親者から発せられたメッセージをどう受け止めたかも大きいです。
これは言語・非言語にかかわらず影響しますので、親の表情や態度からもあなたのクセがつくられた可能性があります。
これは、僕たちこの世に生まれた以上、みんなに起こることなので、いい悪いじゃなくこころのクセはあるということなんですね。
大事なのはバランスをとること
いい悪いじゃなく、バランスなんですよね。
自分のこころグセに気づかないために、身体の症状を訴えたり、いろんな内面の苦しみを抱えてしまうことって多いです。
身体とこころはつながっていますから、当然こころのバランスが崩れていると身体のバランスにも影響しそうですよね。
こころのバランスを取り戻すには、
①自分をよく知ること
②人生は自分で決められると知ること
③人は変えられない、変えられるのは自分だけと知ることこの3つの知ることが大切ですね。
『自分が変わると世界が変わる』
よく言われることですが、本当ですよ。
自分しか変えようがないですから。
私たちは変化を導いている
セラピストやインストラクターも、相手を変えているのではありませんね。
変化へと導いているだけですから。
もしも、「俺が治してやったんだ」「私が変えてあげたんだ」思っている方がいるとしたら、どうか相手の方が自分で変われる機会を奪わないようにしてあげてね。
変わるのは本人の意志と、本来もっている身体とこころを統合する結びの力なんですから。
私たちは、その力を想い出させ、その力を目覚めさせるセラピストやインストラクターでありたいですね。
あーそこそこ。そこがつまって苦しかったのよメェ〜。
ほら、あとは自分でしっかり呼吸しようね、ひつじさん