コラムColumn
- 自律神経からみた「思考と感情のエネルギー」
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- 2020/10/22
- 健康論
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「自律神経失の乱れ」ーこの言葉よく耳にしませんか?
私のところには、病院で検査を受けても特に異常なところが見つからなかったり、医師から「あなたの症状は自律神経の乱れからだから、ストレスを溜めないように。」などと言われた方が来られます。
また、自分自身でネットなどを調べて自律神経がおかしいんじゃないかと思い、施術を求めに来られたりもします。
一般の方も、専門家も、なんとなく普通に使っている「自律神経の乱れ」という言葉ですが、そもそも自律神経とはどんな働きをしているんでしょうか?
自律神経とエネルギー
自律神経について、教科書っぽく書くと、
交感神経と副交感神経という拮抗する二つの神経系統の総称で、意識を介さずに文字通り自律的に反応し、呼吸・血液循環・消化・排泄・体温調整・生殖・免疫などの生命維持に欠かせない機能を調整している末梢神経系のことです。
私たちが行動を起こす場合を考えてみると、その元にあるのは「思考」と「感情」なんです。
つまり、自分の意思で決めたことによって行動を起こすわけで、そこに感情が乗っかって時には留まり、時には猛然と進んだりするわけですよね。
このように見ると、私たちの行動の原点には「思考」と「感情」が必ずあるのがわかりますね。
では、行動ではなくからだの働き(ここでは自律神経のこととします)はどうかと見てみると、それはほとんが無意識下にあるエネルギーによって動いています。
行動を起こす起点となる「思考」と「感情」は意識によってコントロールが可能ですが、「思考エネルギー」と「感情エネルギー」は無意識の働きなんです。
実はこの無意識の働きが自律神経系にとって非常に重要な役割を持っているんです。
からだの植物的要素と動物的要素
私たちのからだには、発生の段階から受精卵の中にすでに植物的要素と動物的要素が織り込まれています。
発生の初期だと二分されているのがはっきりわかるのですが、成長してヒトとして完成された後も二つの要素は混じり合い、協調と拮抗を繰り返しながら私たちの生命活動をずーっとサポートし続けてくれています。
植物的要素というのは、私たちの本能に当たる「食欲と性欲」ですね。
植物は大地に根を張り、栄養を吸い上げて、太陽に向かって伸びていき、花を咲かせた後は実を結んで子孫を残すため繁殖していくというのが基本の形です。
人間においても、「食欲と性欲」が栄養吸収と繁殖に関わる部分に当たるわけです。
私たち人間も大地からのエネルギーを足の裏から受け取っています。
受け取った大地のエネルギーは、大脳の奥にある大脳基底核(大脳の底部にある灰白質の塊)というところまで到達し、ここから「感情エネルギー」なって副交感神経を動かします。
副交感神経が動くと、仙髄と脳幹が刺激されるわけですが、この二つはそれぞれ仙骨の動きと頭蓋骨の蝶形骨の動きに反映されています。
特に蝶形骨の動きは、「感情エネルギー」と密接に関係があると思われます。
次に動物的要素ですが、これは内臓や生殖器とは別に筋肉や神経組織として分化されたものです。神経組織の集まったものが脳で、脳の発達には手を使うことが大いに関係していると言われていますね。
そして、発達した脳によって「思考」が生まれました。
足の裏が大地のエネルギーを吸収して「感情エネルギー」を生み出したように、手のひらは天のエネルギーを吸収して大脳を発達させ「思考エネルギー」を生み出すと言えます。
ここで自律神経失調の話に戻りますが、交感神経と副交感神経を動かしているのはそれぞれ「思考エネルギー」と「感情エネルギー」です。
なので、自律神経の乱れとは「思考エネルギー」と「感情エネルギー」のアンバランスと言えます。
それぞれに過剰にはたらく側と停滞を起こす側が起こるのですね。
しかし、なんでそんなアンバランスが起こるのでしょうか?
本来持っている固有のリズムが狂ってきている!?
人間の脳やからだには、普遍的な固有振動数と言われるものと共に、個々に特有のリズムを持っていて、これが個性となります。
そのリズムのスピードが早い人もいればゆっくりの人もいます。
動きの方向性も、左右が強い人もいれば前後が強い人もいます。
心身ともに健康であるためには、からだのリズムのスピード・幅・方向性が個性として本来持っている状態で動くのが一番いいんですね。
現在の私たちの住む社会では、高位中枢である大脳が環境からのストレスを大きく受けるような時代に生きています。
ストレスというと、従来は間脳や視床下部に過度の緊張が生じる感情ストレスを受けたことによって、からだの変調を指すものでした。
けれども、近年では大脳への直接的な影響が問題となっています。
それは現代社会は、本能や野生の感性よりも思考重視の生活になっているからです。
その結果、大脳の過度の緊張から、大脳リズムの振り幅が狭くなり、個々人が持つ本来のリズムから逸脱してなかなか元の状態に戻れなくなっているんですね。
これが自律神経失調というエネルギーのアンバランスにつながっていくんです。
からだを動かしているのはエネルギーです
行動を支える筋肉運動は「思考」(意識)と「思考エネルギー」(無意識)からなる運動エネルギーです。
内臓を動かすのは「感情」(意識)と「感情エネルギー」(無意識)です。
いずれもエネルギーが流れなければ、肉体も心も動きません。
物質的にみると、エネルギーとは摂取した食べ物と呼吸によって取り入れた酸素によって燃焼して発生します。
一方で、非物質的側面からみると、見えないからだ=エネルギー体による影響が肉体に多大な作用をしています。
このことは、イーマサウンドによる周波数を用いたエネルギー調律の施術を通して日々観察できることです。
さて、からだ道場【猫の穴】では、自律神経系を介して肉体のはたらきを調整する手技療法と、見えないからだであるエネルギーフィールドを音と光を使った音響振動デバイスを使って細胞レベルから元気になる施術を提供しています。それが、細胞活性イーマセラピーです。
もう一度、あなた本来のリズムを取り戻しませんか?