
コラムColumn
- 身体がホッとする暮らし― 小さな心地よさが、安心の土台になる
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- 2026/07/20
- 暮らしとセルフケア
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ここまでのトラウマと身体シリーズのコラムでは、
(身体の不調には理由がある)
(感じきれなかった体験と身体の関係)
(自分らしさとトラウマのつながり)
についてお話ししてきました。
では、その感覚を取り戻したあと、私たちは何を大切にすればいいのでしょうか。
それが今回のテーマ、「安心を育てる暮らし」です。
揺らがない人になる必要はありません
生きていれば、疲れる日もあります。
思うようにいかない日もあります。
また不安になることもあるでしょう。
だから、「もう二度と揺らがない自分」になることを目指さなくてもいいのです。
大切なのは、揺らいでも、また戻ってこられる場所を持つこと。
その場所は、どこか特別な場所ではありません。
あなた自身の身体であり、毎日の暮らしなのです。
身体は「いつもの安心」を覚えていきます
セルフケアというと、
何か特別なことをしなければいけない、と思ってしまう方も少なくありません。
でも、本当に身体を支えてくれるのは、暮らしの中にある小さな心地よさです。
朝、窓を開けて新鮮な空気を吸う。
お気に入りのマグカップで温かいお茶を飲む。
お風呂で「気持ちいいな」と感じる。
好きな音楽を流して、ふっと肩の力が抜ける。
そんな何気ない時間も、身体にとっては大切な経験です。

身体は、危険を覚えるように、心地よさも覚えていきます。
「今は大丈夫。」
そんな経験を重ねることで、身体は少しずつ緊張を手放していきます。
小さなセルフケアは、暮らしの中にある
セルフケアは、まとまった時間がなければできないものではありません。
例えば、
お湯が沸くまでの間に、大きく息を吐いてみる。
仕事の合間に、肩を上げてストンと力を抜く。
外へ出た時に、空を見上げてみる。
寝る前に、「今日も一日お疲れさま。」と自分に声をかける。
どれも数秒でできることです。
でも、その数秒が、「今日も私は大丈夫だった」という感覚を身体に伝えてくれます。
セルフケアとは、身体を変えるために頑張ることではありません。
身体との信頼関係を育てる時間なのです。
「これで十分」と言える日を増やしていく
私たちは、つい、
「もっと頑張らなきゃ。」
「もっと整えなきゃ。」
と思ってしまいます。
でも、その「もっと」が、知らず知らずのうちに身体を緊張させてしまうこともあります。
今日はここまでできた。
今日はちゃんと休めた。
今日は温かいお茶をゆっくり飲めた。
それだけでも十分です。
身体は、完璧を求めているわけではありません。
「今日も大切にしてもらえた。」
その実感を積み重ねていくことが、安心につながっていきます。

今日、身体が喜ぶことを一つだけ
もし今日、このコラムを読んでくださったなら、
身体が「心地いい」と感じることを、一つだけしてみてください。
それは特別なことでなくて構いません。
窓を開けることでも、
お気に入りのお茶を飲むことでも、
好きな香りを楽しむことでも、
静かに深呼吸をすることでもいいのです。
その小さな心地よさを、身体はちゃんと覚えています。
そして、その積み重ねが、安心できる暮らしになり、自分を信じられる土台になっていきます。
人生は、大きな出来事だけで変わるものではありません。
今日という一日の中で、自分の身体を大切にする。
その小さな選択の積み重ねが、これからの人生を少しずつ育てていくのだと思います。
これまであなたの身体は、ずっとあなたを守り続けてきました。
だからこれからは、あなたが身体を大切にしてあげる番です。

※ここまで「トラウマと身体」シリーズをお読みいただき、ありがとうございました。これらのコラムが、ご自身の身体や心を少し違った視点で見つめるきっかけになれば幸いです。
編集者プロフィール

からだ道場【猫の穴】代表の
稲田 やすひろ です。
東洋医学や心理学、
身体療法やエネルギーワークを探究しながら、
30年以上にわたり多くの方の心と体に向き合ってきました。
私が大切にしているのは、
「不調をなくすこと」だけではなく、
その人らしい健康と暮らしを育て、
本来の生命力が発揮されることです。
このコラムでは、
そんな視点から日々感じていることや、
健康・暮らし・生き方のヒントを綴っています。
どんな状態にも理由があります。
その声を軽く扱わず、丁寧に向き合うことを大切にしています。




