Column

夜になると不安が強くなるとき ——静かな時間に、からだの中で起きていること
  • 2026/04/13
  • 症状・からだのサイン

夜中に目が覚めるとき


寝つきは、そこまで悪くない。
ベッドに入るといつの間にか眠れている。

でも、
夜中にふと目が覚めるんだ。
嫌な夢を見たあとだったり、

動悸を感じたり寝汗をかいて起きることもある。

目が覚めた瞬間、
もう落ち着かない。

胸のあたりがざわついて、

息がうまく入ってこない。

そのまま、不安が広がっていく。

もう少し眠ろうとしても、

頭の中だけが動き続けている。

もやもやした気分のまま
気がつくと、朝が近づいている。

日中にも残っているもの

日中も、どこか引きずっている。
眠気が抜けない。

集中しようとしても、
何だかそわそわとまとまらない。

ちょっとした物音に体が反応する。

人の気配に、無意識に身構えてしまう。

食欲も落ちてきて、

体重が少し減ってもきている。


抜けられない感じ

こういう状態が続くと、
「このままが続くと、どうなるんやろう」
そんな焦りのような感覚が、また押し寄せてくる。

もう薬に頼ろうかと頭をよぎるけど、

できればそれ以外の方法で何とかしたい。
でも、どうしたらいいのかは見えない。

からだに起きていること

猫の穴でこういう状態の人にお会いすると、
ある共通した感じがある。

それはからだが、休む方向に入りきれていないのだ。

夜になって静かになっても、

からだの内側の緊張だけが、そのまま残っている。

呼吸は浅くて、

胸のあたりが固く閉じたまま。

お体に触れてみると、

動いていない部分が、固まっているような感覚がある。


ふっと変わる瞬間

ある人は、
最初、ベッドに横になっても

ずっと体に力が入っていた。

呼吸も浅くて、

息を吸っているつもりでも、どこかで止まっている。

でも、
音のセラピーやからだのセラピーのセッションをしていくと、


あるタイミングで、
ふっと呼吸が緩む瞬間があった。

その一瞬、
「あ、今ちょっと楽かも」

そういう表情になる。

「あ、こういう感じやったかもしれない」

そんな感覚が、
少し戻ってくる。


夜に感じている不安は、

気のせいでも、考えすぎでもなくて、
そういう状態に、からだが入っている。

そして、

その状態は、

少しずつでも抜けていく余地がある。

症状そのものを無理に変えようとするよりも、

まず、

どこで力が抜けなくなっているのか。
どこで呼吸が浅くなってしまうのか。

そこに少しずつ気づいていくと、
夜の不安な感じ方が変わってくる。

眠れるようにする、というよりも、
からだが休める状態に戻していくことだ。



夜がつらくなっているとき、


「どうにかしないと」と頑張るほど、

うまく抜けられなくなることもある。

実際には、

からだの中で止まっている場所があって、

呼吸が届かなくなっているところがある。

そこに触れていくと、

夜の感じ方が、少し変わる瞬間が出てくる。

ほんのわずかでも、

「あ、今ちょっと違う」

そういう感覚が出てくると、
そのまま、少し力が抜けていくことがある。

編集者プロフィール
からだ道場【猫の穴】代表の
稲田 泰弘(いなだ やすひろ)です。

東洋医学や心理学、
身体療法やエネルギーワークを探究しながら、
30年以上にわたり多くの方の心と体に向き合ってきました。

私が大切にしているのは、

「不調をなくすこと」だけではなく、

その人らしい健康と暮らしを育て、
本来の生命力が発揮されることです。

このコラムでは、
そんな視点から日々感じていることや、
健康・暮らし・生き方のヒントを綴っています。

どんな状態にも理由があります。
その声を軽く扱わず、丁寧に向き合うことを大切にしています。

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