コラム

Column

タッチするだけでも体は変化する
  • 2013/02/13
  • からだの使い方

こんにちは、稲田です。

プロプリオセプションって言葉聞いたことありますか?

日本語では固有受容感覚とか自己受容性感覚などといいますね。

これは体の皮膚・筋肉・関節・腱などにあって外からの刺激に対して反応する感覚のセンサーなんですね。

で、これってすごく大切なからだのしくみなんですよ。

たとえば、堅いおせんべいを食べる時は、即座に顎の周囲の筋肉や関節がちょうどいい噛み具合を計って力をかけられるよう指令してくれます。

やわらかい大福もちを食べる時は、その柔らかさに合わせた圧を顎周囲にはたらかすよう指示してくれますね。

たまに白米のごはんを食べていて、ちいさな石つぶが混ざっていたことありませんか?

その時、お米だと思って安心して噛んでいて、いきなりガリッって変な力が顎にかかってしまったことないでしょうか?

この場合、固有受容感覚で指令を送っていた刺激量とは異なる堅さのものを噛んだので、顎が対応できなかったんですね。

こんな風にプロプリオセプションは体の感覚と密接につながっているんです。

そして、このしくみを利用してからだの動きに変化を起こすことも可能なんです。


固有受容器


それではここで簡単なワークをしましょう。

最初に左右の体の感覚を覚えておいて、ご自分の体の左半分だけ、両手のひらで軽くタッピング(叩打)してみましょう。

胸・肩・お腹・おしり・太もも・すね・足・顔・頭、左半身だけまんべんなく2往復くらいたたいていきましょう。

パートナーがいればやってもらってもいいですね。

ではもう一度、体の左右の感覚を感じてみてください。

肩を上げ下げしたり、脚を振ってみたりしてもいいでしょう。

おそらく何らかの違いを感じられたのではないでしょうか。

このように触れる、タッチするという小さな刺激でもからだは十分反応してくれるんですね。

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