
コラムColumn
- 休みたいのに、うまく休めない ——音が、張りつめた神経をゆるめていく
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- 2025/06/04
- 音・エネルギー・イーマサウンド
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夜になって、やっと休めるはずなのに、頭の中だけが動き続けている。横になっても、身体が休んでいる感じがしない。少しの音や気配が気になる。眠りたいのに、どこか神経が起きたままになっている。
そんなことはありませんか。
ただ疲れているだけのようでいて、実はもっと深いところで、神経が休む方向に切り替わりにくくなっていることがあります。
神経が張りつめると、休もうとしてもうまく休めなくなる
神経が張っているとき、人はただ疲れるだけではありません。
呼吸が浅くなる。眠りが浅くなる。考えごとが止まりにくくなる。ちょっとした刺激にも、身体が先に反応してしまう。
そんなふうに、感覚の受け取り方そのものが過敏になっているものです。
実際に、「休みたいのに頭だけがずっと動いている」「何もしていないのに、身体の奥が休まらない」と話される方は少なくありません。
見た目には大きな異常がなくても、表情に力が入っていたり、まばたきが少なかったり、呼吸が浅く、身体が休まりきっていない感じが出ていることもあります。
それは気のせいでも、気持ちの弱さでもなく、神経がうまく休めなくなっている状態と考えられます。
音は、気分を変えるだけでなく、神経の緊張にも触れていく
音には、思っている以上に直接、身体へ届く面があります。
ある音を聞くと落ち着く。反対に、ある音にはなぜか疲れる。理由は説明できなくても、身体の反応が先に起こっている。
音は、耳で理解するものというより先に、神経が受け取る刺激でもあります。
だからこそ音は、気分転換のためだけではなく、張りつめた神経の緊張をゆるめていくきっかけにもなるのです。
イーマ・サウンドセラピーも、そうした音と周波数の働きを使って、神経の偏った緊張を整えていこうとするセラピーです。
ただ音を聞くというより、その人の状態に合わせた特殊な音の情報を使いながら、休めなくなっていた神経が、少しずつ落ち着きを取り戻していく。
そんなセラピーです。
音で整うとき、最初に起きるのは小さな変化です
神経が整ってくるとき、最初から大きな変化が起きるとは限りません。
呼吸が少し深くなる。目の奥の緊張がやわらぐ。肩の力が少し抜ける。頭の中のざわつきが前より静かになる。ただ座っているだけなのに、さっきより楽だと感じる。
そういう小さな変化が先に起きることがよくあります。
実際のセッションでも、最初は呼吸が浅く、表情にも力が入っていた方が、音を受けているうちに吐く息が長くなり、終わる頃には「何がどう変わったかはうまく言えないけれど、なんだか楽ですね。」と話されることがあります。
あるいは、ご本人はまだはっきり自覚していなくても、顔つきがやわらぎ、身体の力みが抜けてくることもよくあります。
それは何かを無理に変えたというより、ずっと張っていた神経が、休めるようになってきた状態に近いのだと思います。

神経が整ってくると、身体全体の感じ方も変わってくる
神経が張りつめているときは、
眠りにくい。呼吸が浅い。考えごとが止まらない。不安が抜けにくい。身体の張りや冷えが気になる。
そんなことが重なりやすくなります。
でも、神経の緊張がほどけてくると、身体全体の感じ方も変わってきます。
眠りが前より深くなる。呼吸が楽になる。頭が少し静かになる。気持ちが落ち着きやすくなる。身体の張りが前ほど気にならなくなる。
それは、何かを治したというより、崩れていたバランスが、本来ある場所に戻った感覚に近いのかもしれません。

音による調律は、休めなくなった神経に“戻るきっかけ”をつくる
本来、わたしたちの自律神経は、緊張するときは緊張し、休むときは休む、その切り替えができるように働いています。
けれど、刺激の多い毎日や、気を張る時間が長く続くと、その切り替えがうまくいかなくなることがあるんですね。
イーマ・サウンドセラピーが目指しているのは、何かを無理に変えることではなく、張りつめた神経が、もう一度休む方向へ戻っていけるようにすることなのだと思います。
もし最近、
休んでも休んだ感じがしない。考えごとが止まらない。呼吸が浅い感じがする。静かな場所にいても、なかなか気が休まらない。
そんな感覚が続いているなら、それは神経が少し立ち止まって整えたいと知らせているのかもしれません。
音がやさしく届くことで、張りつめていたものが少しずつほどけ、休めなくなっていた神経が、休む感覚を思い出していく。
イーマ・サウンドセラピーは、そんな休みにくくなっていた神経を、じっくりと整えていくための時間です。
編集者プロフィール

からだ道場【猫の穴】代表の
稲田 泰弘(いなだ やすひろ)です。
病院では「異常なし」と言われたけれど、
体や心のつらさが続いている。
その状態を、私は軽く扱いません。
からだ道場猫の穴では、
あなたの感覚を尊重します。
その上で、体と心の反応を一緒に確かめていきます。
このコラムは、
日々の現場や対話の中で感じてきたことを
ひとつの視点として綴っています。
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