
コラムColumn
- 脳のハーモニーとセロトニン——音が導く“整う”という感覚
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- 2025/11/13
- 音・エネルギー・イーマサウンド
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「なんだか落ち着かない」「頑張っても気分が晴れない」──
そんな日が続くとき、私たちはつい「心が弱っているのかな」と感じてしまいます。
けれど実際には、それは“脳の中のリズム”が少し乱れているだけかもしれません。
近年の脳神経科学では、私たちの感情やエネルギー、モチベーションは二十種類を超える神経伝達物質によって繊細に調整されていることがわかってきています。
その中でも特に知られているのが、いわゆる「幸福ホルモン」と呼ばれる4つの物質です。
幸福をつくる4つの“脳内物質”
・ベータエンドルフィン:痛みやストレスをやわらげ、安堵をもたらす。
・ドーパミン:やる気や達成感を生み出す原動力。
・オキシトシン:人とのつながりや愛情、信頼を感じる。
・セロトニン:心の安定を保ち、全体のバランスを整える。
この4つの中で中心にあるのが、セロトニンです。
他のホルモンが“音”だとすれば、セロトニンはその“指揮者”。
呼吸や姿勢、太陽光、運動などのリズムを通じて、脳の全体のテンポを穏やかに整える役割を担っています。
セロトニンのリズムが乱れるとき
現代の私たちは、ストレスや情報過多によって、この指揮者が結構疲れていることが少なくありません。
セロトニンのリズムが乱れると、
安心できない、眠れない、常に緊張している──そんな状態が続いてしまうのです。
音が脳のリズムに働きかける
イーマ・サウンドセラピーは、この“脳のリズム”に音で働きかける調律法です。
たとえば「セロトニン」や「エンドルフィン」と名づけられたイーマ・サウンド音源がありますが、それは病院で出される薬のように、物質を増やしたり減らしたりするものではありません。
それぞれの働きが自然な調和を取り戻すように、音の周波数が神経や細胞のリズムにやさしく共鳴していくのです。

音は、目に見えない“振動の言語”
私たちの体や脳もまた、ミクロの世界では同じように絶え間ない振動と共鳴によって動いています。
そのため、音の波が心身に届くとき、ただ耳で聴く以上の情報の共鳴が起こるのです。
セッションを受けた方の多くが、
「頭の中が静かになった」「呼吸が自然に深くなった」「なぜか涙があふれてきた」と話されます。
その瞬間、脳の中では乱れていた波が少しずつ整い、神経伝達の流れが“本来のテンポ”を取り戻しているのかもしれません。
整うとは、何かを足すことではなく“思い出す”こと
整えるとは、何かを足すことではなく、すでにあるものを思い出すこと。
セロトニンのバランスが整うとき、私たちは再び「今ここ」に戻ってきます。
そこにあるのは、静かで確かな安堵のリズム。
外の世界が変わらなくても、内側の“響き”が調うだけで、景色はやさしい色に変わっていくのですね。
科学がまだ語りきれない“響き”の世界
科学が進んでいるとはいえ、まだそのすべてを説明できてはいません。
けれど、整った瞬間に訪れる“深い呼吸”や“安心感”は、経験した方は体の奥で知っているもの。
それは理屈を超えた、生命のハーモニー、命が輝いている瞬間なのかもしれません。
イーマ・サウンドセラピーは、音というやさしい波動で、あなたの中の調和を静かにチューニングしていきます。
からだと心のリズムを整える——
それは、脳の中の小さなオーケストラをもう一度チューニングすること。
ぜひ体感してみてください。
編集者プロフィール

からだ道場【猫の穴】代表の稲田 泰弘
です。
どこに行っても「異常なし」と言われて、それでも体も心も、つらい日々が続いている──
「これ以上、誰に何をどう相談したらいいのか…」そんなふうに感じていませんか?
京都市にある『からだ道場 猫の穴』は、言葉にしづらい不調や、説明のつかないつらさを抱えているあなたに、じっくりと寄り添うためのセラピーサロンです。
医療や他の代替療法では届かなかった場所に、やさしく、でも確かに響いていく──
それが、私の目指す「調律」です。
どこに行っても「異常なし」と言われて、それでも体も心も、つらい日々が続いている──
「これ以上、誰に何をどう相談したらいいのか…」そんなふうに感じていませんか?
京都市にある『からだ道場 猫の穴』は、言葉にしづらい不調や、説明のつかないつらさを抱えているあなたに、じっくりと寄り添うためのセラピーサロンです。
医療や他の代替療法では届かなかった場所に、やさしく、でも確かに響いていく──
それが、私の目指す「調律」です。




