Column

「遺伝だから仕方ない」で終わらせない ——体の反応は、環境で変わっていく
  • 2025/10/27
  • 音とエネルギーの世界
「それは遺伝だから仕方ない」

そう言われると、
もう動かせない運命みたいに感じてしまうことがあります。

体質。眠りの質。疲れやすさ。
気分の波。緊張しやすさ。

たしかに、生まれ持った傾向はあります。
でも同時に、体はずっと 環境に反応しながら生きています。

その事実は、希望になります。


遺伝子は「決定」ではなく「条件の影響を受ける」


近年の研究では、
遺伝子そのものが変わらなくても、

・睡眠
・ストレス
・食事
・運動
・人との関わり
・安心できる時間

こうした日々の条件によって、
体の反応や状態は変わりうることが知られています。

難しい言葉で言えば「エピジェネティクス」という分野が
そのことを扱っていますが、
大事なのは用語ではありません。

要するに、

体は“いま受け取っている信号”に合わせて反応している
ということです。


反応が変わると、見える景色が変わる


私たちが「変われない」と感じるとき、
多くの場合、意志が弱いわけではありません。

神経がずっと張りつめていて、
体が「生き延びるモード」から抜けにくくなっている。

呼吸が浅い。
肩が上がる。
頭の中が止まらない。
眠っても回復した感じがしない。

そんな状態では、
選択肢は狭くなります。

体は世界を“危険なところ”と解釈しやすくなるからです。

でも、神経が少し落ち着いてくると、
不思議なほど「余白」が戻ってきます。

反応が変わる。
すると、見える景色が変わる。

これは精神論ではなく、
体の仕組みとして起こっていることなんです。

「変える」より先に、「戻りやすさ」をつくる


体が変わるために必要なのは、
特別な努力というより「回復が働きやすい条件」です。

・眠れる
・呼吸が戻る
・緊張がほどける
・体が温まる
・安心できる時間がある

こうした条件がそろうと、
体は少しずつ戻りやすくなります。

遺伝のせいで何も変わらない、ではなく、
「今の条件だと戻りにくい」だけだった、
ということも少なくないんですね。

音でできること——緊張がほどけるきっかけ


猫の穴のイーマ・サウンドセラピーが目指すのは、
もちろん遺伝子を変えることではありません。

まず、神経の緊張がほどけること。
呼吸が深くなること。
頭のノイズが静まること。

そうして体が「安心・安全なモード」に戻ると、
回復の働きが動きやすくなります。

実際にセラピー後、こんな声を聞くことがあります。

「理由はわからないけど、胸の奥が軽くなった」
「頭が静かになって、久しぶりに眠れた」
「体が戻る方向を思い出した感じがした」

大きな変化を急がなくていいんです。
ただ、戻りやすい状態をつくる。

イーマ・サウンドセラピーは、そのきっかけになり得ます。


遺伝は、あなたの未来を決めない


体質や傾向は、確かにあります。
でも、そこだけで未来が決まるわけではない。

「いまの条件」を整えることで、
体の反応は変わっていきます。

未来を無理に変えなくてもいい。

まず整えるのは、“いまの体の状態”です。

そこから、
体は少しずつ本来の場所へ戻っていきます。
編集者プロフィール
からだ道場【猫の穴】代表の
稲田 泰弘(いなだ やすひろ)です。

東洋医学や心理学、
身体療法やエネルギーワークを探究しながら、
30年以上にわたり多くの方の心と体に向き合ってきました。

私が大切にしているのは、

「不調をなくすこと」だけではなく、

その人らしい健康と暮らしを育て、
本来の生命力が発揮されることです。

このコラムでは、
そんな視点から日々感じていることや、
健康・暮らし・生き方のヒントを綴っています。

どんな状態にも理由があります。
その声を軽く扱わず、丁寧に向き合うことを大切にしています。

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