優しい刺激がストレスの緩和に効果的です

   

   

長期のストレスにより脳が変性する

実験用の若いラットに慢性的なストレスを与えると、その直後の行動パターンと脳の構造の変化について調査した研究報告があります。

この場合の慢性的なストレスとは、1日6時間の身体拘束を21日間与え続けるというものでした。

その結果、報酬に対するモチベーション反応が低下し、急性のストレスが与えられた時のリアクションも大きなものになりやすいということがわかりました。

もう少しわかりやすくいうと、慢性のストレスを抱えていると、本来なら楽しいと思えることにも興味が湧かなくなり、ちょっとしたストレス要因にも不安になったり逆に攻撃的になったりするということなんです。

そして、実際にこれらの行動反応の変化を裏付けるような脳構造の変化も観測されたようです。

それは、ヒトであれば知性や理性に関係する前頭前野や海馬の神経の樹状突起の形状が単純化し、これとは対照的に不安や攻撃に関係する扁桃体の神経樹状突起の形状が密になっていたのです。

Psychoneuroendocrinology. 2012 Jan; 37(1): 39‒47. より】

ではこのような脳の変性を未然に防ぐにはどうしたらいいんでしょうか?

報酬系に関わる脳の領域を賦活させる

報酬系という脳のはたらきとは、簡単にいうと何か心地いいことが起きた時に「快感」を感じさせる脳内のしくみのことです。

脳には場所によってはたらきの異なる作用があります。

おでこのあたりに位置する脳の眼窩前頭皮質といわれる場所は、報酬の価値をモニタリングしたり、学習や記憶に関係し、現在行っている行動に変化を引き起こすことが示されています。

この部位を刺激されると、どのようなことが起こるかという実験もされていますよ。

実験では、手のひらに柔らかな触覚を加えた条件と、強めの触覚を加えたもの、さらに甘味液で味覚を、バニラエッセンスで嗅覚をし、その時の脳活動を機能的MRIでみてみたそうです。

その結果、心地よい快刺激では(柔らかな刺激・甘味液・バニラエッセンス)ではいずれも前頭眼窩野と呼ばれる報酬系に関わる高次の脳領域が賦活されました。

それに対して、強めの刺激ではそのような反応は見られず、基本的な感覚処理に関する領域に反応がみられただけでした。

Neuroreport. 1999 Feb 25;10(3):453-9.より】

優しくソフトな整体で情動をコントロール

整体というと、未だにボキボキ骨を鳴らしたり、グイグイ筋肉を揉んだりするイメージを持っておられる方もまだいらっしゃいます。

それらの方法がいい悪いということではなく、自律神経がバランスを乱したり、ストレスによって情緒的に不安定になっていたりする場合は、優しい刺激のソフトな整体で体に変化を起こすことができるのです。

内臓が納まっているお腹や脳が入っている頭、手足の関節なども、優しい刺激で十分に体のバランスは整えることができます。

自律神経失調や不定愁訴でお悩みの方は、多かれ少なかれストレスのかかった状態になっておられます。

先の研究データで示されているように柔らかな刺激による整体で、心身のバランスを整え、ストレスに負けない体作りをしていかれることをオススメします。

 

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